あさのことば

「『山上の説教』から」2.誤解を解く

放送日
2019年8月12日(月)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 「『山上の説教』から」2.誤解を解く

 いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週は、イエス・キリストの「山上の説教」を学びます。この説教は、マタイによる福音書の第5章から7章の、長い一つの説教で、よく知られた言葉がこの中にたくさんあります。

 よく知られていると同時に、その意味がしばしば誤解されています。例えば「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。しかし、私は言っておく。悪人に手向かってはならない。誰かがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。」(5章38節以下)この言葉から、政治運動をするときにも決して抵抗してはならないという教え、いわゆる無抵抗主義を読み取る人がいます。

 あるいは「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、私は言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」(5章43-44節)を読んで、敵を愛する?「こんなことできるわけがないし、する必要もない」という人がいます。

 これらは全くの誤りというわけではありませんが、読み方のピントが外れています。忘れてならないのは、これを語られたのはイエス・キリストだということです。これを知って読む時、この山上の説教は福音になります。

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