あさのことば

詩編13を味わう3.「嘆きの詩編」

放送日
2014年11月18日(火)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 詩編13を味わう3.「嘆きの詩編」

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。

 苦しみや悲しみの中で人は嘆く−これは現代の日本人も旧約時代のイスラエル人も変わりません。かつてその当時の信仰者の祈りの詩集「詩編」は、150の様々なタイプの詩からできています。その一つが「個人の嘆きの詩」で、約50の詩がこれに属します。文字通り、苦しみに遭った信仰者が、個人的な思いを「祈りの詩」にしたものです。

 「個人の嘆きの詩」の中で最も有名なものは詩編第22編でしょうか。冒頭部「私の神よ、わたしの神よ、どうしてわたしを見捨てられるのか」は、イエス・キリストが十字架の上で、苦しみの中で口にされた言葉ですから。同じ詩編の中の一節「主に頼んで救ってもらうがよい。主が愛しておられるなら、助けて下さるだろう。」これは十字架に架けられたイエスを取り囲む見物人たちの罵りの言葉ですし、苦しみの中にあるクリスチャンにとって最もこたえる嘲りの言葉でしょう。
 詩編第13編も「個人の嘆きの詩」の一つです。表題を除けばわずか5節の短い詩ですが、佳品です。作者は、わたしたちのように、嘆き、助けを求めます。そして、希望を、いやそれ以上のものを得ます。
 この詩を、明日から三回に分けて学びます。聖書をお持ちの方は、二、三回声を出して読んでおいてください。

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