あさのことば

苦難の杯を飲み干す

放送日
2012年4月5日(木)
お話し
今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: 苦難の杯を飲み干す

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 今週は、イエス・キリストが十字架におかかりになったことを特別の思いで過ごす受難週です。それゆえ、キリストの受難の意味を考えています。
 キリストは、ユダヤ人の手にかかり、ポンテオ・ピラトのもとで、ローマの兵隊たちによって十字架に吊されて死にました。この意味で、キリストは人の手で殺されたと言えます。

 しかし、ヨハネ福音書19章28節以下に記されている死の場面を読むと、殺されたのではないキリストの姿が描かれています。イエス様は十字架の上で『渇く』と言われ、ローマの兵隊からブドウ酒を受けました。そして「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた、とあります。なぜ渇くとおっしゃってわざわざブドウ酒を飲まれたのでしょうか。このことには大切な意味があります。
 イエス様がユダヤ人たちに捕らえられるとき、弟子のペトロが剣を抜いてイエス様を守ろうとしました。そのときイエス様は「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は飲むべきではないか」(ヨハネ18:11)とおっしゃって、自ら捕らえられていきました。

 十字架に吊されて神の裁きを受けていたイエス様は、父が与えた杯、すなわちメシアとしての苦難を一滴残らず飲み干したことをこの不思議な行為によってお示しになったのです。
 十字架の死は、殺されたということもできますが、イエスご自身が受け取った杯であり、メシアとしての救いの出来事であったのです。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)

全ての番組からランダムに
  1. 出エジプト35章 心動かされ進んで心からするなら

  2. イエス・キリストと旧約聖書

  3. 小さな朗読会265「彼は主に拠り頼んだ(詩編22:8・新改訳)」(「いこいの水のほとりにて〜魂への慰めのことば」C.H.スポルジョン著)

  4. ヘブライ11章 信仰によって

  5. 聖書に見る結婚(5)-離婚についてのイエスの教え

  6. 本当はどうなりたいの?

  7. サムエル下3章 人の思惑を超えて

  8. 洗礼者ヨハネの死(マルコ6:21-29)

  9. 神様はわたしの羊飼い

  10. 枯れたいちじくの木