あさのことば

不思議な十戒、その3

放送日
2011年3月23日(水)
お話し
立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: 不思議な十戒、その3

 お元気ですか。横浜中央教会の立石です。
 今週は聖書にあります、皆様が良く知っておられます十戒、10の戒めのお話を、1週間連続でお話ししています。十戒にあります「殺すな」、「盗むな」などという戒めは、今では当たり前の法律ですが今から3000年以上前に、この戒めが与えられました古代オリエントの世界では当たり前ではない、むしろ愚かに聞こえたものの方が多かったのです。

 今日はその第5番目の戒め「父母を敬え」です。
 この戒めは家族の絆の基本ですから、家庭の秩序を護るためにどこの国でも当然の倫理道徳でしょう。しかし戦国時代では、父親こそが敵だという時代がしょっちゅうありました。親子は敵同士になるんですね。日本でも武田信玄は父を追いやって国を取ったのです。どこの国でも、先妻の子、本妻の子、めかけの子などが後継者争いをします。その中で、親を殺すだけの度胸を持った者が後継者争いに勝つというのは、古代では珍しいことではありませんでした。そのような時代の中でも、聖書は無条件に「父母を敬え」と教えています。父母を通してお前は命を与えられたのだ、そして、命は神様の作品です。

 第6の戒め「殺してはならない」についてはどうでしょうか。殺人禁止はどの時代でもどの国でも当然だと思われるでしょうか。いいえ、戦争では敵をたくさん殺すことによって勲章がもらえるのです。一人二人を殺した者は殺人者だが、千人を殺したら英雄だ、などという論理がまかり通っている時代がもついこのあいだまでありました。聖書は「こういう場合には殺してはならない」と言っているのではありません。無条件に「殺してはならない」と教えています。聖書は命の尊さを、最も素朴な言葉で教えているのです。

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