あさのことば

この子の名はヨハネ

放送日
2010年12月3日(金)
お話し
三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

メッセージ: この子の名はヨハネ

 いかがお過ごしですか。三川栄二です。今週からクリスマスを待ち望む待降節に入りましたので、それにちなんだ聖書の物語を見て行きましょう。
 主イエスの先駆けとなる洗礼者ヨハネの誕生の出来事は、父親となるザカリアに知らされました。ところがザカリアは、その知らせを信じなかったために、口を利くことが出来なくされてしまいます。そしてそれは耳が聞こえなくなったことをも意味しました。突然話すことも聞くことも出来なくなったザカリアは、家に戻ります。

 それは不便を与えただけではなく、彼の心を重くしたかもしれません。自分が神の約束を信じなかったばかりにこんなことになったと、自分を情けなく思ったり、自分の置かれた辛い境遇に理不尽さを覚えたかもしれません。

 それは沈黙の世界でした。しかしそこでザカリアは、この世から離されて神と向き合う時間を与えられます。そして静かに神の恵みを思い巡らすことが出来るようになり、彼の心は変えられてゆきました。生まれた子の名前を問われたときに、「この子の名はヨハネ」とつけますが、それは「主は恵み深い」という意味でした。それは天使から求められたことではありましたが、それだけではなく、まさにザカリアの信仰告白でもありました。理不尽に思える試練を通されて、しかし彼は「主は恵み深い」ことを知るに至りました。私たちも、たとえ苦しい試練を通されるとしても、それによってさらに「主は恵み深い」ことを知る者とされていきたいと思います。

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