あさのことば

嘆きの歌

放送日
2008年11月26日(水)
お話し
芦田高之(新浦安教会牧師)

芦田高之(新浦安教会牧師)

メッセージ: 嘆きの歌

 いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。
 誰かが知っている歌を口ずさんでいると、思わず、自分も一緒になって口ずさむ。そんな経験をよくします。誰かが楽しい歌を歌っていると、私の中にその楽しいメロディが伝わってきます。誰かが悲しい歌を歌っていると、私の中にその悲しいメロディが伝わってきます。

 昔、神様を信じる人たちが、自分たちの嬉しい気持ち、悲しい気持ちを「詩」にして、神様に向かって歌っていました。そんな詩集が、聖書の中の詩編です。
 人々はしばしば、悲しみながら、落ち込みながら、どうしようもないなあ、とうなだれながら、泣きながら、神様に向かって歌いました。詩編の中にこういう言葉があります。

 「涸れた谷に 鹿が水を求めるように、神よ、わたしの魂はあなたを求めます。神に、命の神に、わたしの魂は渇きます。いつ御前に出て、神の御顔を仰ぐことができるのか。昼も夜も、わたしの糧は涙ばかりです。」

 このように、ある人が、嘆き悲しみつつ神様に向かって歌うと、その周りの人にも、その人の悲しみが伝わります。そして、一緒になって、心の悲しみを、嘆きを、神様に向かって歌って伝えます。
その悲しみの歌声を、嘆きの叫びを、同じ思いになって聞いてくださるのが、神様です。私たちは、悲しい時も、むなしい時も、疲れた時も、神様に歌いながら祈れるのです。神様が、同じ思いになって聞いていてくださるからです。

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