エジプトで強制労働に服する | 出エジプト記 1章

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出エジプト記 1章

そのころ、ヨセフのことを知らない新しい王が出てエジプトを支配し、国民に警告した。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 1章8節~9節

エジプトで強制労働に服する

出エジプト記を学びましょう。この書は、イスラエルのエジプト脱出の物語です。族長ヤコブと彼の家族70人は、カナンの飢饉を逃れて、エジプトに避難しました。ヤコブの息子ヨセフがエジプトで宰相となっており、一族をゴシェンの地に住まわせました。彼らは主の恵みによって増え続け、エジプトで「イスラエル人」と呼ばれました(9節)。

新しい王がエジプトを支配するようになりました。彼はヨセフを知らず、イスラエル人の人口の増加を恐れました。他国との戦争になれば、彼らが敵側について、エジプトを奪うと思ったからです。彼はエジプト国民に警告し、イスラエル人を抑圧し、強制労働をさせました。ピトムとラメセスの町の建設に彼らを従事させ(11節)、苛酷な労働を課しました。

王とエジプト人はイスラエル人の増加を恐れ、嫌悪しました。そこで、王は生まれてくる男の子の殺害をイスラエル人の助産婦たちに命じました。しかし、助産婦たちは神を畏れて、王の命令を実行しませんでした。主は、彼女たちを祝福されました。

1章は、主なる神がイスラエル人の苦難を通して彼らの出エジプトを備えられたことを記しています。苦難の中にも主の備えがあることを心に留めましょう。

【祈り】

主なる神よ、私たちにこの世の苦難の中であなたの御救いを待ち望ませてください。

足立 正範(上諏訪湖畔教会)