恵みと憐れみに満ちておられる神 | 歴代誌下 30-31章

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歴代誌下 30-31章

「あなたたちの神、主は恵みと憐れみに満ちておられ、そのもとにあなたたちが立ち帰るなら、御顔を背けられることはない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 30章9節

恵みと憐れみに満ちておられる神

ヒゼキヤ王が神殿をきよめ、祭儀を行った29章に続き、30章は過越祭を再開する場面です。かつて主なる神は、エジプトで奴隷生活を強いられていたイスラエルの民を、モーセを通して導き出してくださいました。過越祭の再開は、その神の救いの御業をあらためて思い起こさせる営みでした。

しかし、過越祭の再開に当たってすべてが整えられていたわけではありません。時期をずらす必要があり、十分な祭司の数もなく、民のすべてが集まることもできませんでした。本来の規定どおりの過越祭ではありませんでしたが、ヒゼキヤ王はこの過越祭の再開を通してイスラエルの信仰の回復を願い求めたのです。

この過越祭を再開するにあたって、ヒゼキヤ王は民の全体に向けて手紙を出しました。その手紙の内容が6節から9節まで記されています。それはイスラエルの民の信仰の回復を促す内容です。「神は恵みと憐れみに満ちておられるお方である。あなたがたが神のもとに立ち帰るなら、神は御顔を背けられることはない」。

このヒゼキヤ王のメッセージは、今の私たちにも向けられるメッセージです。この恵みと憐れみに満ちた神を覚えて、罪を悔い改めて心を新たにする一日となりますように。

【祈り】

どうか、私たちが素直に自分の罪を告白し、神の豊かな赦しをいただくことができるようにお祈りします。

申 成日(広島教会)