イザヤの預言とモアブの滅びから学ぶ | イザヤ書 16章

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イザヤ書 16章

更に今、主は言われる。
「雇い人の年期のように3年たてば、多くの民を持つモアブの栄光は必ず終わり、わずかな者だけが残され、力はうせる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 16章14節

イザヤの預言とモアブの滅びから学ぶ

「雇い人の年期のように」とは、辛い仕事に従事する労働者や傭兵が、契約期間の満了を心待ちにするように、その時が来ると、速やかに、そして確実に、行動が起こされる様子を表しています。

「モアブが幾たび聖なる高台にもうで、その神殿を訪れて、祈っても、何の役にも立たない」(12節)と言われたとおり、モアブの偶像が彼らを助けることはなく、彼らの傲慢は、イスラエルの神、生けるまことの神を怒らせるばかりでした。こうして遂にアッシリア帝国を用いて、神はモアブを裁き、滅ぼされます。

神の民イスラエルは、預言が、つまり、神がイザヤにお与えになった御言葉が成就するのを、目の当たりにしました。以前から語られていた主の警告を無視し続けると、どれほど悲惨な結果を招くことになるか、モアブの滅亡を通して、神の民は知ることになったのです。

ところが、彼らは、本当の意味で悟ることをしませんでした。イザヤを通して自分たちに向けて語られた神の言葉を真摯に受け止め、信じて従うことをせずに、滅びの道を突き進んだのです。倣ってはいけない神の民の姿、私たちへの大切な教訓がここにあります。

【祈り】

神様、わたしはあなたの御言葉に、耳を傾け、従っているでしょうか。どうかわたしをまことの神の民に変え続けてください。

小堀 昇(花小金井教会)