戦車を誇る者、主の御名を誇る者 | 詩編 20編

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詩編 20編

戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが
我らは、我らの神、主の御名を唱える。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 20編8節

戦車を誇る者、主の御名を誇る者

詩編20編は、サムエル記下10章のアラムとアンモンの連合軍との戦争を背景にしています。当時、周辺国は、イスラエルにはない戦車や馬などの優秀な武器を持っていました。戦車や馬は、ソロモンの時代になってようやくイスラエルにもたらされたとされます。軍事力では大きな違いがあり、イスラエルには勝ち目がないと思われました。

しかし、ダビデは、神を信頼して戦いに出ます。戦いの勝敗は軍事力にあるのではなく、神にあることをよく知っていたからでした。そこでこう歌います。「戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが、我らは、我らの神、主の御名を唱える」。「主の御名を唱える」とあります。旧約のユダヤ人は、主なる神は天におられ、主の御名がシオン(エルサレム)に置かれる、そして主の御名があるところに神のご臨在があると信じました。申命記の思想から由来する信仰です(申12章11節参照)。ダビデの軍隊は、その主の御名の旗を高く掲げて戦いに出たのです。

私たちにも同じ戦いがあります。霊的な戦いです。ダビデがそうしたように、私たちも聖霊を通して与えられたインマヌエルの主の御名に依り頼んで、敵陣に向かって走り、霊的な戦いを戦って歩みましょう。

【祈り】

主の御名を誇る者として、その御名に依り頼み、信仰の戦いを戦うことができますように。アーメン

韓 相眞(山本伝道所)