イザヤ書 5章
主は旗を揚げて、遠くの民に合図し
口笛を吹いて地の果てから彼らを呼ばれる。
見よ、彼らは速やかに、足も軽くやって来る。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 5章26節
裁きの決定と歴史を支配される万軍の主
草野 誠(湖北台教会)
主は旗を揚げて、遠くの民に合図し
口笛を吹いて地の果てから彼らを呼ばれる。
見よ、彼らは速やかに、足も軽くやって来る。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 5章26節
草野 誠(湖北台教会)
2023年6月の聖書日課をまとめて表示します。
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5章では、イザヤが置かれていた当時のユダの民の現実とそれに対する神の裁きを語ります。
はじめに主は問われます。わたしが愛し、植え付け、守り育ててきたあなたがたに、わたしがしなかったことが「何か」あるのかと。もちろんありません、すべてを与えてくださいました。次に、では、「なぜ」お前たちは悪にまみれてしまっているのかと。返す言葉もありません。代わりに主なる神はユダの罪を具体的に並べた後、こう告げられます、それはあなたがたが「主の教えを拒み、イスラエルの聖なる方の言葉を侮ったからだ」と。逃れようのない罪が明らかにされ、こうして神の裁きとしての滅亡は確定的なこととなったのでした。
ここで主は「遠くの民」を呼ばわって、ユダの裁きをなそうと言われます。アッシリアやバビロニアは、主なる神が遣わされたものであると告げられているのです。それは、神は歴史と世界の主権者であって、迫り来る悲惨や滅びもまた神のご計画であること、そしてどんなことがあっても神を忘れず、絶えず見上げて救いを待ち望むこと、そこに希望があることを告げるのでした。
私たちも歴史や社会の状況に容易に翻弄される者ですが、それでも主の下に立ち帰り、そのご支配に依り頼んで歩んでいきましょう。
【祈り】
主よ。あなたの御前にある私たちに救いの言葉をお与えください。