義とされた信仰を強める主 | 創世記 15章

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創世記 15章

アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 15章6節

義とされた信仰を強める主

主はアブラムを父の家から呼び出し、カナンの地へ向かわせたとき、子孫を増やして大きな国民にすることや彼の子孫にカナンの土地を与える約束をされました(12章)。しかしアブラムに子どもは生まれず、この地域の習慣に従って、家の僕が財産を受け継ぐ見通しでした。主は約束を忘れてしまわれたのでしょうか。

不満を口にするアブラムに主は空の星を見せます。当時の夜空は無数の星に埋め尽くされていたことでしょう。「あなたの子孫はこのようになる」と言われる主をアブラムは信じました。まだ存在していない命を存在させる主を信じたのです。主はそれを彼の義と認められました。

さらに主は、土地を与える約束を繰り返されます。信じたはずのアブラムでしたが、約束が実現するしるしを求めます。彼の信仰はそれほど強くないようです。驚くべきことに、主は二つに裂かれた動物を用意させ、その間を「煙を吐く炉と燃える松明」が通ることでご自身が通ったこととし、誓いを立てられます。契約を守らなければ、裂かれてもかまわないという誓いです。しかも、この誓いを立てたのは主とアブラム双方でなく、主だけです。自らを賭して約束の確かさを示してくださる主の姿は、アブラムの信仰を強めたことでしょう。

【祈り】

主よ、私たちもキリストを復活させたあなたを信じます。私たちを義とし、信仰を強めてください。

大西 良嗣(宝塚教会)