勝利を与える神から祝福を受ける | 創世記 14章

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創世記 14章

「天地の造り主、いと高き神に
アブラムは祝福されますように。
敵をあなたの手に渡された
いと高き神がたたえられますように。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 14章19節~20節

勝利を与える神から祝福を受ける

シンアル、エラサル、エラム、ゴイムの王たちが、カナンの地に攻め込んできます。彼らは現在で言うところのイラク、イラン、トルコの各地を支配していた王たちです。迎え撃つのは、ソドム、ゴモラ、アドマ、ツェボイム、ツォアルといったカナン地方の各町に立てられた王たちです。戦いが始まれば勝ち目はありません。各町の王たちは逃げ出し、ソドムとゴモラの町が略奪され、ソドムに住んでいたロトも連れ去られました。

この知らせがアブラムに届き、彼は仲間と共に、カナン地方の北の果てダンまで追いかけます。彼らは二手に分かれて夜襲をかけ、連れ去られた人々と財産を取り戻しました。

勝利したアブラムを二人の王が出迎えます。一人はソドムの王です。彼は取り返してくれた財産をアブラムに提供しようとしますが、アブラムは断ります。「『アブラムを裕福にしたのは、このわたしだ』と、あなたに言われたくありません」という理由です。もう一人の王はメルキゼデクです。彼はアブラムを祝福し、勝利を与えたのは「いと高き神」であることを告げます。アブラムは戦利品の十分の一をささげ、彼を真の祭司として受け入れます。祝福を受けるべきなのは「いと高き神」からであり、ソドムの王からではないのです。

【祈り】

主よ、私たちは、メルキゼデクのような祭司であるイエス・キリストによってあなたに近づきます。

大西 良嗣(宝塚教会)