神が創造される礼拝に心を込めて与かる | 歴代誌上 9章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

歴代誌上 9章

…レビ人であった。彼らは神殿の周囲で夜を過ごした。神殿を警備し、毎朝その扉を開くことが彼らの責任であった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 9章26節~27節

神が創造される礼拝に心を込めて与かる

9章には、バビロン捕囚から帰還した後の新しい共同体の姿が記されています。「最初に自分たちの町の所有地に帰って住んだのは、イスラエルの人々、祭司、レビ人、神殿の使用人であった」と記されています(2節)。「最初に」という言葉は、創世記冒頭の「初めに」と同じですから襟を正される思いがします。天地を創造された神が、バビロン捕囚後の世界に創造されるのは、新しい礼拝です。神礼拝を見失ったところに、国が滅んだ原因がありましたから、最初にやり直すべきは神を真心から礼拝することでした。そのための役割を果たす人たちが最初にエルサレムへの帰還をゆるされていきます。

礼拝に心を込めるということは、御言葉を、祈りを、賛美を整えることに留まりません。その前の備えが大切です。9章のリストには、神殿の門の警備を託された人たち、礼拝で用いる祭具や麦粉、ぶどう酒、オリーブ油、香料の責任を持った人たち、供え物のパンを安息日ごとに準備する責任を負った人たち、そのような陰に日向に礼拝を支える人たちのことが記されています。

礼拝を礼拝たらしめる一つひとつのことを疎かにせず、心を込めていくこと。その心が共同体の新しい歴史の扉を開いていきます。その心と神が共にいてくださるからです。

【祈り】

主よ、最初に、あなたを礼拝することからすべてを始めさせてください。

柏木 貴志(岡山教会)