神が与えてくださるものがわたしの喜び | 歴代誌上 5-6章

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歴代誌上 5-6章

また東はユーフラテス川から荒れ野の入り口に及ぶ地にも住んだ。彼らの家畜がギレアドの地で増えたからである。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 5章9節

神が与えてくださるものがわたしの喜び

5章には、ルベン、ガド、マナセの半部族という、ヨルダン川の東側に生きた人たちの系図が記されています。

エルサレムから見れば、「向こう側」とも言える土地に彼らが生きたのはその場所を彼らが愛したからでした。それはまだ荒れ野の40年の旅を続けていた時のこと、おびただしい数の家畜を持っていたルベンとガドの部族は、ヨルダン川の東側に留まることをモーセに願い出ます。「群れのために羊の石囲いを作り、子供たちのために町を作ります」(民数32章16節)、「わたしたちの嗣業の土地はヨルダン川のこちら側、東側にあるからです」(同19節)。たとえ、モーセと旅を続けるにしてもやがてはその土地に生きること、そこに彼らの召命がありました。彼らは戦いに強いという賜物を活かし、神に信頼することで勝利を重ね、その土地に根を生やし生きることになりました。

他方、5章の後半から6章にかけて記されるレビ族には嗣業の土地が与えられませんでした。「イスラエルの神、主に燃やしてささげる献げ物が彼の嗣業であった」(ヨシュア13章14節)と言われるとおりに、礼拝に身を献げ、イスラエル各地に点在して生きることになります。

それぞれの召命と賜物があります。神が与えてくださる時と場所とが私たちの喜びとなりますように。

【祈り】

主よ、あなたが与えてくださるものを大切に受け止めたいと願います。

柏木 貴志(岡山教会)