士師記 1-2章
イスラエルの人々は主の目に悪とされることを行い、バアルに仕えるものとなった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 士師記 2章11節
あなたの神主を固く信頼せよ
三川 共基(松戸小金原教会)
イスラエルの人々は主の目に悪とされることを行い、バアルに仕えるものとなった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 士師記 2章11節
三川 共基(松戸小金原教会)
2022年5月の聖書日課をまとめて表示します。
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約束の地カナンへ侵入したイスラエルの人びとでしたが、神の命令を果たさず、約束の地を征服しませんでした。ヨシュアとその世代が絶えると、イスラエルは神の約束(ヨシュ23章4、5節)を忘れて生きるようになります。そしてカナン人を滅ぼすことなく、むしろ共存する道を選びました。
現代人の感覚では、偶像的なものを滅ぼし尽くす「聖絶」とは物騒な響きがあり、「共存」とは倫理的に良い考えに思えるかもしれません。しかし、ここでは神の約束に信頼し、神の命令に従うことが大事です。そして、神に従うことによってこそ、最も人道的な道も開かれるのです。
イスラエルはカナン人との共存の道を選び、カナン人の偶像礼拝を好み、主の目に悪とされることを行うようになりました。そして共存するどころかカナン人の影響を受け、信仰も生活も退廃したのです。
士師記は、神に背き堕落していくイスラエルの姿を描きます。神はそのイスラエルを救うべく士師を立てられます。士師がいるうちは悔い改めて平和に生きる人びとですが、しかし士師がいなくなると再び罪を犯す始末です。士師記は、そのくりかえされる過ちの歴史を通して、私たちに神の約束を信じ、神の命令に従って生きるよう呼びかけています。
【祈り】
神の約束を信頼し、神の命令に従って生きることができますように。