神の御業が実現する私たちの人生 | コリントの信徒への手紙一 4章1-5節

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コリントの信徒への手紙一 4章1-5節

わたしは、自分で自分を裁くことすらしません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 4章3節

神の御業が実現する私たちの人生

私たちは毎日の生活の中でさまざまな失敗を繰り返しています。失敗をしても、そこから学ぶことができれば、その後の私たちの人生に役立つ何かを得ることができます。しかし、私たちはそれさえ考えることができないで、「だから自分はダメだ」という自己評価をして、自分を裁いてしまうことがよくあります。そのようなとき、誰かが小声で話をしていると「きっと、わたしの悪口を言っているのだ」と思い込んでしまうことが起こるかもしれません。こうして一日中、自分で自分を裁くことで大切な人生の時間と労力を使ってしまうことにまでなりかねません。

しかし、ここでパウロは「自分で自分を裁くことすらしません」とはっきり語ります。なぜなら、私たちは自分によい評価を得るために生かされている訳ではないからです。私たちの人生は神の御業が実現されるためにあります。私たちには主イエス・キリストによる罪の赦しの恵みが差し出され、私たちではなくキリストの恵みが光り輝きます。何と素晴らしい福音でしょうか。

私たちの人生には自分を裁くために使ってよい時間の余裕は与えられていません。ですから今日も私たちは自分自身に対する評価を神にゆだねて、神の御赦しを信じて生きていこうではありませんか。

【祈り】

自分を裁くことなく主の赦しのもとに生かしてください。アーメン。

櫻井 良一(東川口教会)