ヨブ記 30章
だが今は、わたしより若い者らが
わたしを嘲笑う。
…
わたしは幸いを望んだのに、災いが来た。
光を待っていたのに、闇が来た。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 30章1節、26節
幸いを望んだのに
常石 召一(大阪教会)
だが今は、わたしより若い者らが
わたしを嘲笑う。
…
わたしは幸いを望んだのに、災いが来た。
光を待っていたのに、闇が来た。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 30章1節、26節
常石 召一(大阪教会)
2021年6月の聖書日課をまとめて表示します。
「ヨブ記」の聖書日課をまとめて表示します。
常石 召一が担当した聖書日課をまとめて表示します。
ヨブはかつて、やもめや身寄りのない子を助け、また真実の言葉を語り、広く尊敬を集めていました。しかし、今や財産と家族を失い、重い皮膚病を患って、人びとから敬遠されるようになりました。それだけではなく、自分よりも立場が低いと考えていた「愚か者、名もない輩、国からたたき出された者ら」(8節)からも罵られるようになったのです。このような状況の中、神は、善い行いを顧みてくださらないばかりか、理不尽に怒りをあらわす方としか、ヨブには思えなくなりました。
そのようなとき、人はどうするでしょうか。もはや神なしで生きて行こうと思い定めるかもしれません。あるいは、自分の力でいつか周りを見返してやろうとするかもしれません。しかし、ヨブはひたすら悲しみの中に沈みます。
人が経験する悲しみは決して簡単に対処できるものではありません。そして、神は私たちが安易に理解し、捉えられるようなお方ではないのです。
この時点でヨブにはまだ見えていませんが、神はヨブの深刻なうめきにじっと耳を傾けておられるのです。