どうしてもやめられない | ヨハネの黙示録 9章

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ヨハネの黙示録 9章

これらの災いに遭っても殺されずに残った人間は、自分の手で造ったものについて悔い改めず、なおも、悪霊どもや、金、銀、銅、石、木それぞれで造った偶像を礼拝することをやめなかった。…また彼らは人を殺すこと、まじない、みだらな行い、盗みを悔い改めなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの黙示録 9章20節~21節

どうしてもやめられない

きょうの御言葉には人間がどうしてもやめられないことが挙げられています。偶像礼拝、人殺し、まじない、みだらな行い、盗み…。

ヨハネは、神の怒りが地上に下り、神を侮る人間の三分の一が死んだ現実を目の当たりにしてもなお人々が悔い改めることのない姿を見ます。真の神を冒涜する行為の根源である偶像礼拝をどうしてもやめられないのです。ITやAIが進歩した今日においても黙示録の指摘は適切です。偶像が見る、聞く、歩くことはできないことはわかるはずですが、人は偶像を礼拝することをやめません。

ヨハネは神を冒涜する人の姿に、人を眠らせ罪の奴隷にしている神の敵、悪魔の働きを見ます。ヨハネが見た終末時における人の姿は悔い改める機会さえも奪われ、魂を抜かれてしまった人間の姿です。とても恐ろしい光景です。

しかし、そこで「悪魔の手からあの人を取り返せ」と屠られた小羊は立って叫んでいます。「魂を抜かれてしまっているあの人を取り返せ。手遅れになる前に。あなたのすべてをそのためにささげよ」と。屠られた小羊の声が私たちにも聞こえてきます。

長井 正人