甘くて苦いもの | ヨハネの黙示録 10章

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ヨハネの黙示録 10章

わたしは、その小さな巻物を天使の手から受け取って、食べてしまった。それは、口には蜜のように甘かったが、食べると、わたしの腹は苦くなった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの黙示録 10章10節

甘くて苦いもの

甘くて苦い食べものとは何でしょうか。矛盾した味の食べものは、神の言葉が記された小さな巻物です。巻物には神の秘められた計画、良い知らせがしたためられています。ヨハネは天使に言われるまま巻物を食べました。それは口には甘く、腹には苦かったのです。

巻物を食べる行為は、巻物の内容を知ることです。巻物は、それを食べると、はじめは甘い味がします。けれども巻物が食道から胃に入っていくと苦い味に変わります。なぜでしょうか。それは巻物の内容を伝える人の働きが苦しさを極めるからです。

主イエスを信じてほしいとの願いと正反対の現実があるからです。自分の力のなさを示され、教会の力のなさを嘆く時、それは苦しみです。私たち人間の罪の現実が苦味をもたらします。

しかし、この巻物には神の秘められた計画が記されています。神が伝道を主導されています。ですから、苦しい時、そこでこそ巻物を手に取りましょう。そこで私たちは慰められ、支えられます。神の言葉があなたを苦しみの中でも支え、強くします。神の秘められた計画を悟らせてくださるように。

長井 正人