全く自由に何の妨げもなく | 使徒言行録 28章

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使徒言行録 28章

パウロは、自費で借りた家に丸2年間住んで、訪問する者はだれかれとなく歓迎し、全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 28章30節~31節

全く自由に何の妨げもなく

パウロたち一行は、冬の間、マルタ島に3ヶ月滞在した後、2週間ほどでローマにたどりつきます。

パウロは、ローマの宿舎で、自分の無実を証しし、皇帝に上訴せざるを得なくなった経緯をユダヤ人たちに伝えます。そして、朝から晩まで、「神の国について力強く証しし、モーセの律法や預言者の書を引用して、イエスについて説得しよう」としました(23節)。このとき、ある者はパウロの言うことを受け入れ、他の者は信じようとはしませんでした(24節)。パウロは、互いに意見が一致しないまま立ち去ろうとする者たちに、預言者イザヤの御言葉をもって、その心のかたくなな様を嘆きつつ、「神の救いは異邦人に向けられました。」と告げます(28節)。

使徒言行録はその後、パウロが、自費で借りた家で丸2年の間、「全く自由に何の妨げもなく」伝道したことをもって閉じられています。パウロの身は捕らえられていましたが、神の言葉はつながれることなく、御国は進展していきました(2テモ2章9節)。主の御力に守られて、きょうも、怯え臆することなく、主の福音を伝えましょう。

宮武 輝彦(男山教会)