あなたの重荷を主にゆだねよ | 詩編 55編

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詩編 55編

あなたの重荷を主にゆだねよ
主はあなたを支えてくださる。
主は従う者を支え
とこしえに動揺しないように計らってくださる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 55編23節

あなたの重荷を主にゆだねよ

詩人は襲いかかる災いと恐れの中で主に嘆き求め、「神よ、わたしの祈りに耳を向けてください」と、そこからの救いを祈り始めます(2節)。

詩人ははるか遠くに飛び去りたい思いですが、それでも都に留まり続けます。そこには不法と災いと労苦が満ちています。特に詩人にとっての問題は、自分を襲ってくるものが、敵からではなく、自分の親しく交わっている人びとからのものだったことです。しかし、神を呼び求めると、神はわたしの声を聞いてくださり、わたしの魂を贖い出し、平和を守ってくださる、と語ります。詩人は、神に重荷をゆだねることの大切さを確信します。

私たちの周りには避けて通ることのできない苦しみがいたるところにあります。また、心打ち明けた友に裏切られることもあるかもしれません。しかし、神はご自分に従う者に目を注いでくださいます。神に重荷をゆだねるなら神は私たちを支えてくださり、見捨てられることはありません。私たちは主に自分の心を明け渡して、主に望みを置く信仰に歩むことを願います。

小中 史郎