第二のアダム | ローマの信徒への手紙 5章

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ローマの信徒への手紙 5章

しかし、恵みの賜物は罪とは比較になりません。一人の罪によって多くの人が死ぬことになったとすれば、なおさら、神の恵みと一人の人イエス・キリストの恵みの賜物とは、多くの人に豊かに注がれるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 5章15節

第二のアダム

最初の人間、全人類の代表、典型的人間、まさに「人間」そのものであるアダムから、罪と死が人類に入りました。しかし、聖書はもうひとりのアダム、すなわちキリストについても語ります。救いの秘義があきらかにされます。この第二のアダムが、人類を罪と死から救い出したのです。

第二のアダムの到来により、死はその意味を大きく変えられました。第二のアダムはまさに転換点です。滅びから救い、死から命への転換点です。第二のアダムにより、私たちは罪と死の支配から救い出されました。自分自身の救いに関して、私たちは指一本触れていません。触れることができません。独り子を十字架に死なせる神の愛によって、人は救いを受けるのです。

「恵みの賜物は、罪とは比較になりません」。第一のアダムにある死の支配と、第二のアダムにある命の支配とは比較になりません。神の力、神の愛と赦しと命の力は、罪と死の力をはるかに凌駕するのです。神の命が人の死を圧倒するのです。この神の命が、私たちのうちにきょうも輝いています。いつまでも輝き続けます。

木下 裕也(岐阜加納教会)