身を横たえて眠る | 詩編 2編

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詩編 2編

すべての王よ、今や目覚めよ。
地を治める者よ、諭しを受けよ。
畏れ敬って、主に仕え
おののきつつ、喜び躍れ。
子に口づけせよ
主の憤りを招き、道を失うことのないように。
主の怒りはまたたくまに燃え上がる。
いかに幸いなことか、主を避けどころとする人はすべて。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 2編10節~12節

身を横たえて眠る

新約時代を生きる私たちは、イエス・キリストを指し示すものとして、この詩を読むことができます。地上の王たちは、「主の油注がれた方」(メシア、救い主)に逆らい、その主権を奪い取ろうとします。しかし、神は王たちをあざ笑って言われます。「わたしは自ら、王を即位させた」と(6節)。神がキリストを王として立てられたのですから、その王権は不動です。

神は、そのキリストを励まして、最愛の子であることを確認されます。「お前はわたしの子、今日、わたしはお前を生んだ」と(7節)。そして、「わたしは国々をお前の嗣業とし、地の果てまで、お前の領土とする」と言って、キリストに全世界の所有権を与えられるのです(8節)。

「すべての王よ、今や目覚めよ。…子に口づけせよ」と言われます(10、12節)。足に口づけすることは家来になる誓いです。私たちのために神の怒りと呪いをすべて引き受けてくださったイエス・キリストが、まことの王として神の右に座しておられます。そのキリストが私たちの主であることを心から喜び、心晴れやかに主の僕となる誓いをいたしましょう。

吉田 謙(千里摂理教会)