真実を喜ぶ | コリントの信徒への手紙一 13章

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コリントの信徒への手紙一 13章

愛は…、不義を喜ばず、真実を喜ぶ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 13章4節~6節

真実を喜ぶ

人の性質の中で、真実・誠実であることは、ほかの何ものにも代えがたい美点でしょう。真実であれば、多少の欠点を補うこともできるでしょうが、逆に真実がなければ、たとえどれほど優しく、気が利いたとしても、すべてが色褪せてしまいます。表裏がないこと、いつまでも変わることのないこと。この真実が人に対しても、神に対しても、欠かすことができません。

神は真実を喜ばれます。そして、それは不義を喜ばれないことと表裏一体です。

ここで留意していただきたいことがあります。私たちは多くの場合、自分に加えられた一つの不義はいつまでも覚えています。しかし、この世界で弱い人たち、貧しい人たちに加えられた百の不義はすぐにも忘れてしまっているかもしれません。

ですから、不義を見逃さず、いつも真実を語り、真実に生きるためには、勇気が必要です。語るべき時に躊躇しないのです。また真実の一部を語りながら他の一部を隠したりするようなずるいこともしません。真実で清い者として常に歩み行くことができるように、聖霊よ、私たちを支え導いてください。

大場 康司(召天)