最も厳しい戒規 | コリントの信徒への手紙一 5章

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コリントの信徒への手紙一 5章

外部の人々は神がお裁きになります。「あなたがたの中から悪い者を除き去りなさい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 5章13節

最も厳しい戒規

「あなたがたの中から悪い者を除き去りなさい」とあるように、教会は、除名という最も重い戒規を執行しなければならない場合があります。「悪い者」とは、罪の赦しの道を知りながら、大きな罪を悔い改めようとしない者のことです。

除名された人と、その後、どのように関わったらよいのでしょうか。神と教会に立ち帰るよう本人のために祈ることは正しいことです。しかし、御言葉に従わない人に、倣ってはならない、と御言葉は教えます(2テサ3章6、14節)。それは、彼の不潔や汚れを容認したり、悪に引き込まれたりすることのないためです。教会会議の決定をなし崩しにしてしまわないためです。教会はその聖さを保つために、古いパン種を取り除かねばなりません。

それはまた、その人自身のためでもあります。たとえその人の肉が滅ぼされたとしても、真実の悔い改めに導かれ、主の日に彼の霊が救われるためです(1コリ5章5節)。

除名という最も厳しい戒規でさえ、兄弟を罪から救い出し、再び聖徒の交わりに回復するための手立て、霊的訓練なのです。

漆崎 英之(金沢伝道所)