列王記上 21章
ナボトはアハブに、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」と言った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 21章3節
ナボトのぶどう畑
小宮山 裕一(網島教会)
ナボトはアハブに、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」と言った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 21章3節
小宮山 裕一(網島教会)
2017年2月の聖書日課をまとめて表示します。
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イズレエル人であったナボトは、アハブ王の宮殿のすぐ近くにぶどう畑を持っていました。そのナボトに対して、王は畑を譲ってくれと話を持ちかけました。引き替えに、ナボトにはより良い畑を与えることを約束しました。この条件は決して悪くはないはずですが、ナボトはこの申し出を断ります。理由は簡単です。それは先祖から受け継いだ土地だからです。ナボトはアハブに言います。「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」。王は腹をたて、ナボトを石で打ち殺してしまいます。このようなアハブ王の行動を神は裁かれました。
王の権力を乱用したアハブ王に対して、ナボトは神を第一として、信仰を告白しました。聖書が記すナボトの言葉はごく短い言葉だけです。しかし、この言葉は重く、信仰と決心に満ちています。「主にかけてわたしにはできません」。その結果、王を怒らせ、自らに死を招くことになりましたが、ナボトは神への信仰を貫きました。
もし国家が権力を持って襲いかかってきたとしても信仰を告白するものでありたいと願います。