神の威光の輝き | ハバクク書 3章

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ハバクク書 3章

その威厳は天を覆い
威光は地に満ちる。
威光の輝きは日の光のようであり
そのきらめきは御手から射し出でる。
御力はその中に隠されている。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ハバクク書 3章3節~4節

神の威光の輝き

現代に生きる私たちは、世界の出来事を、偶然の産物、あるいは、人間のわざとみなす考え方に影響されています。しかしハバククは、歴史を神のわざとして受け止めています。さらに、地上の混乱のうちにも神の到来を仰ぎみようと努めています。

ですから、彼はバビロニアの軍隊が近づいてくる現実を見つめつつ、不安な状況のなかでも神を讃えます。5節から始まる壊滅的情景の叙述にさきだって、神の威光の輝きが記されていることに注意を払いましょう。胸を締め付けられるような言葉の背後に、神に沈潜する心があることがわかります。苦難のなかでも神の名が軽んじられてはならないことを彼は肝に銘じます。

そして、神を讃える人は、粘り強く待つことを学びます。「わたしは主によって喜び、わが救いの神のゆえに踊る」(18節)。のちに、この賛美はマリアによって新しく歌われることになります。「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます」(ルカ1章46、47節)。罪と悲惨のただなかにあった私たちを、御子が救いを携えて訪れてくださいました。

宇野 元(芦屋伝道所)