まことの繁栄 | 歴代誌下 8章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

歴代誌下 8章

そのころソロモンは、前廊の前に築いた主の祭壇の上で、焼き尽くす献げ物を主にささげた。安息日、新月祭、および、年に三度の祝祭日、除酵祭、七週祭、仮庵祭に関してモーセが命じたように、日ごとの定めに従って献げ物をささげた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 8章12節~13節

まことの繁栄

この章は、神殿建築に7年、王宮建築に13年、合わせて20年にわたる巨大な建設事業を行った後のソロモン王の主な業績を伝えています。ソロモン治世下のイスラエルの繁栄ぶりがうかがえる内容です。

ソロモン王は周辺の町々を次々に再建、攻略し、各地に軍事拠点を整備して軍事力を強化していきます。その力を背景に、ソロモン時代のイスラエルの版図は、北はユーフラテス川、南はエジプトとの国境にまで及びました。

同時にソロモン王は、神礼拝が適切に行われるように心を配りました。彼自身がエルサレム神殿で安息日や除酵祭などの祝祭日に定められた献げ物をささげるとともに、神殿に仕える祭司とレビ人にそれぞれの務めをよく果たすように命じました。ここにソロモン時代の繁栄の一つの理由があります。

まことの繁栄はまことの神を畏れ敬うことなしにはありえません。

しかし、老境に入ったソロモンはそのことを忘れてしまったかのように偶像礼拝に走ります。そして、それがイスラエルの繁栄が失われる理由になったのです。

唐見 敏徳(忠海教会)