イザヤ 43章
ヤコブよ、あなたを創造された主は
…
今、こう言われる。
恐れるな、わたしはあなたを贖う。
あなたはわたしのもの。
わたしはあなたの名を呼ぶ。 イザヤ書 43章1節
わたしのことを知られる神の贖い
神は世界の創造主です。この方が、「ヤコブよ」「イスラエルよ」と特にイスラエルだけを名指しで呼ばれます。神がイスラエルを特別に選び出しておられるのが分かります。 創造主である方は、贖い主でもあられます。…
イザヤ 44章
わたしはあなたの背きを雲のように
罪を霧のように吹き払った。
わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。 イザヤ書 44章22節
大きな犠牲をいとわずに
明らかにイスラエルは罪を犯しました。空しい偶像を造り、それに頼ることさえしました。神に創られた人間は神を求めます。しかし、神を正しくあがめることができず、神ならぬ物を作ってしまいます。 イスラエルに限…
イザヤ 45章
わたしは自分にかけて誓う。
わたしの口から恵みの言葉が出されたならば
その言葉は決して取り消されない。 イザヤ書 45章23節
主なる神の善き計画は変わらない
人は自分よりも大きなものにかけて誓います。しかし、神は御自身以上に偉大な存在がないので、御自身にかけて誓われます。神がきょう、誓われるのは、私たちから恵みを取り去らないということです。神の口から恵み…
マルコ 1章29-39節
朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。 マルコによる福音書 1章35節
神と過ごす時間を取り分ける
私たちにとって祈りとはどのようなものでしょうか。主なる神に罪を告白し、憐れみへの感謝と自分の願いを伝える、神との交わりの大切な時間であるとわたしは考えます。しかし、祈りが大切なものと考えていながらも…
イザヤ 46章
同じように、わたしはあなたたちの老いる日まで
白髪になるまで、背負って行こう。
わたしはあなたたちを造った。
わたしが担い、背負い、救い出す。 イザヤ書 46章4節
担い背負い救い出す神
背信の罪のために、イスラエルの民は、バビロン捕囚の憂き目にあっています。バビロンの地は、偶像が満ちています。新年ごとに偶像の神々が担がれて、行列になって行進する行事もあったようです。偶像は動物や人に…
イザヤ 47章
お前の知恵と知識がお前を誤らせ
お前は心に言っていた
わたしだけ
わたしのほかにはだれもいない、と。 イザヤ書 47章10節
人を救う神の知恵キリスト
信のユダの民を懲らしめるため、神はバビロンを用いられました。あくまでバビロンは、懲らしめの道具として、神の御計画の中で用いられたに過ぎません。ところが、バビロンはあまりに残虐で、ユダの民に「憐れみを…
イザヤ 48章
あなたを贖う主はこう言われる。
わたしは主、あなたの神
わたしはあなたを教えて力をもたせ
あなたを導いて道を行かせる。 イザヤ書 48章17節
主があなたを罪から贖った
かつてイスラエルの民は、出エジプトという、神の大きな恵みの御業を経験しました。その出来事でさえ、金の子牛事件のように(出32章)、偶像のおかげだとする愚かさを、神の民は示してしまいました。 このとき、神…
イザヤ 49章
わたしはあなたを国々の光とし
わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。 イザヤ書 49章6節
神の光救いは地の果てまで
イザヤ書には、バビロン捕囚からの解放と神の民の回復の希望が記されています。神の民は、確かに一時は裁きを受けなければなりませんでした。その中にあって、「主はわたしを見捨てられた、わたしの主はわたしを忘…
イザヤ 50章
お前たちのうちにいるであろうか
主を畏れ、主の僕の声に聞き従う者が。
闇の中を歩くときも、光のないときも
主の御名に信頼…する者が。 イザヤ書 50章10節
闇の中でも主の僕に聞き従う
神の民が捕囚という憂き目にあったのは、罪に対する神の裁きによります。しかし、なおイスラエルの民は自らの罪に向き合おうとしません。主は言われます。「お前たちの罪によってお前たちは売り渡され」たのだと(1…
詩編 43編
なぜうなだれるのか、わたしの魂よ
なぜ呻くのか。
神を待ち望め。 詩編 43編5節
わたしの魂よ神を待ち望め
私たちの魂を本当にうるおすことができる方は、まことの神以外にありません。私たちは、誰しも自分の魂をうるおしてくださるまことの神を探し求めながら生きているのではないでしょうか。人間が持っている苦しみが…
詩編 68編
主をたたえよ
日々、わたしたちを担い、救われる神を。
この神はわたしたちの神、救いの御業の神
主、死から解き放つ神。 詩編 68編20節~21節
私たちは神を王とたたえる
「神よ、あなたの行進が見える。わたしの神、わたしの王は聖所に行進される」(25節)。この詩編が、信仰の眼差しで捉える本当の王のお姿を、私たちは仰ぎます。 きょう2月11日を、わたしの手帳は「建国記念の日」…
イザヤ 51章
わたし、わたしこそ神、あなたたちを慰めるもの。
なぜ、あなたは恐れるのか
死ぬべき人、草にも等しい人の子を。 イザヤ書 51章12節
目覚めよ目覚めよエルサレム
神の民は、偶像礼拝に陥ったため、バビロン捕囚という神からの裁きを受けなければなりませんでした。17節から20節には、その裁きの様子が記されます。激しい裁きのゆえに、神の民は望みを失い、絶望的な思いにから…
イザヤ 52章
いかに美しいことか
…良い知らせを伝える者の足は。
彼は平和を告げ、…
救いを告げ
あなたの神は王となられた、と
シオンに向かって呼ばわる。 イザヤ書 52章7節
平和と救いの良い知らせ
「奮い立て、奮い立て、…輝く衣をまとえ、エルサレムよ」(1節)。神の御前で礼拝者として生きるようにと促されています。 バビロン捕囚も経験しました。エジプトでの苦難、アッシリアによる迫害も経験しました。神…
イザヤ 53章
病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ
彼は自らを償いの献げ物とした。
…
主の望まれることは
彼の手によって成し遂げられる。 イザヤ書 53章10節
彼の受けた傷によって癒やされた
主の御腕の力、主の力、恵みの力、主の救いの力は、どこに示されているのでしょうか。 一人の苦難の僕の姿が描きだされています。人びとは、彼のことを理解できません。軽蔑し、無視し、そして、こう考えます。あの…
イザヤ 54章
どのような武器があなたに対して作られても
何一つ役に立つことはない。
…
これが主の僕らの嗣業
わたしの与える恵みの業だ、と主は言われる。 イザヤ書 54章17節
私たちの根本的な安全保障
罪の世です。悪魔の誘惑もあります。主の僕による驚くべき贖いの御業によって救われた私たちも、惑わされてしまうことがあります。ですから、神は私たちを目覚めさせようとしておられます。 神が私たちに呼びかけて…
イザヤ 55章
来て、銀を払うことなく穀物を求め
…。
わたしに聞き従えば
良いものを食べることができる。
あなたたちの魂はその豊かさを楽しむであろう。 イザヤ書 55章1節~2節
無償で恵みを受けなさい
乾燥地帯では、水も穀物もぶどう酒や乳も高価なものです。それなのにお金を出さずに買い求めなさいと言われるのですから、不思議な招きです。ただでもらえるのです。 招かれているのは、努力してこの世のものを得て…
詩編 44編
我らはあなたゆえに、絶えることなく
殺される者となり
屠るための羊と見なされています。 詩編 44編23節
屠るための羊と見なされています
私たちは、神にどのようなことでも祈ることができます。神に対するどんな訴えも、神は必ず聞いてくださいます。私たちは、この世界で起こっていることすべてが神の御手の中で起こっていることを知っています。です…
詩編 1章9-15節
「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。 詩編 1章11節
イエスは神の御心に適う者
洗礼とは罪が洗い清められたキリスト者であることをあらわす印です。 罪がない主イエスが洗礼を受ける必要はありません。しかし、「正しいことをすべて行う」(マタ3章15節)ため、ヨルダン川で主は洗礼をお受けに…
マタイ 1章
アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。 マタイによる福音書 1章1節
旧約と新約をつなぐもの
旧約聖書と新約聖書は、全体でひとつの聖書を構成しており、互いになくてはならない存在として、有機的につながっています。きょうから読み進めていくマタイによる福音書は、新約の最初に配置されるにふさわしく、…
マタイ 2章
それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。 マタイによる福音書 2章15節
旧約に示された救いの歴史とクリスマス
本章では、主イエスがお生まれになった後のクリスマス物語が描かれます。ただし多くの人が抱くような、心温まるクリスマス物語のイメージとは異なり、痛みや悲しみを引き起こす暗いエピソードが多く含まれています…
マタイ 3章
そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。 マタイによる福音書 3章1節~2節
主がわたしに用意しておられる道
クリスマス物語に続いて、洗礼者ヨハネが登場します。祭司ザカリアとエリサベトの息子として生まれた洗礼者ヨハネは、おそらく父親と同じく神殿で主に仕える祭司になることが期待されていたでしょう。しかし、主は…
マタイ 4章
すると、イエスは言われた。「退け、サタン。
『あなたの神である主を拝み、
ただ主に仕えよ』
と書いてある。」 マタイによる福音書 4章10節
悪魔の誘惑に勝利する御言葉
洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた主イエスは、悪魔から誘惑を受けるため、〝霊〟に導かれて荒れ野に行かれます。 そこで悪魔はあの手この手を使って、主イエスを試そうとします。断食で空腹の状態であることを狙っ…
マタイ 5章
「はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。」 マタイによる福音書 5章18節
律法の完成者主イエス・キリスト
マタイは、主イエスの語られた言葉を、おそらくモーセ五書に倣い、五つにわけて配置しています。5章以下の山上の説教はその一番目で、律法に関する教えを中心に主イエスの言葉がまとめられています。 もともと律法…
詩編 45編
神よ、あなたの王座は世々限りなく
あなたの王権の笏は公平の笏。 詩編 45編7節
王座は世々限りなく
詩編45編は、前半、王の美しさが語られています。後半では、この美しい王と結婚する王妃もまた美しいことが語られています。このような王の美しさは、王を召した神が王を通して働いているからこそあらわされていま…
マルコ 9章2-9節
すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛する子。これに聞け。」 マルコによる福音書 9章7節
わたしの愛する子これに聞け
服が真っ白に輝いた主イエスが、そこに現れたモーセとエリヤと語り合います。その光景を三人の弟子たちが目撃します。そして、「あなたは、メシアです」と告白したペトロは、恐れながらもイエスに向かって、主イエ…
マタイ 6章
「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。」 マタイによる福音書 6章1節
隠れたことを見ておられる神に
主イエスは「殺してはならない」から「隣人を愛しなさい」までモーセ律法の文言を取り上げて説明された後、ギアを変えるようにして善い行いについて語られます。具体的には施し、祈り、断食が取り上げられています…
マタイ 7章
「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」 マタイによる福音書 7章24節
主の御言葉に忠実に生きる
岩の上に家を建てる賢い人と砂の上に家を建てる愚かな人が対比されています。岩の上に建てた家は大雨・大風にびくともしない一方で、砂の上に建てた家は倒れてしまいます。 このたとえにおいて賢さと愚かさが意味し…
マタイ 8章
悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれもその辺りの道を通れないほどであった。 マタイによる福音書 8章28節
神のかたちの自分を取り戻す
マタイによる福音書8、9章には、主イエス・キリストの奇跡物語が記されています。 あるとき、主イエスがガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた二人に出会いました。彼らは人びとから離れて墓場を住まいと…
マタイ 9章
イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさい。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。 マタイによる福音書 9章22節
12年の絶望から希望へ
9章18~26節には二つの物語が組み込まれています。一つは指導者の娘が生き返る物語で、もう一つは12年間も出血の病が続いている女性の癒しの物語です。 二つの物語の共通点は、12年という年月です。並行箇所に、指…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2024年2月は愛知県名古屋市にある「名古屋教会」です