あさのことば

イエスと家族

放送日
2007年9月18日(火)
お話し
立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: イエスと家族

 お元気ですか。横浜中央教会の立石章三です。
 今放送を聞いておられるあなたの職業は何でしょうか。またそれをどのようにして決められたのでしょうか。人類の歴史の中で、人が職業を自由に決めることができるようになったのは、実はごく最近のことですね。世界中どこでも、子供は親の職業を継ぐのが当たり前でした。農業の家は代々農業、職人の子供は職人、羊飼いの子供は羊飼いになるのです。しかし現代では、親の仕事を子供が代々引き継いでいくなどというのは、むしろ珍しい部類になりました。歌舞伎や芸事の世界などの世界でしか見られない現象です。

 さてイエス様が12歳の時、エルサレム神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問したりされましたが、聞いた人々はイエスの賢さにびっくりしました。成人式を向えようとしていたイエスはこの時、エルサレムで有名な先生の門下生となり、学者になるための、華やかなデビューをすることもできたのです。

 けれどもイエスはその時田舎のガリラヤに帰り、両親に仕えて暮らし、メシアとしてデビューされるまでおよそ18年間、父親の仕事を引き継いで大工の仕事をされました。おそらく父親のヨセフが早くに死んでしまいましたので、一家の大黒柱としてお母さんを助け、幼い弟や妹たちが成人するまで、面倒を見なければならなかったのでしょう。ローマ帝国に支配されているユダヤの中で、イエスは今すぐにでも神の国運動を始めたいと思われたでしょう。しかしイエスは家族を支えられました。イエスは自分の思いを追求するのではなくて、神の時が来るのを、じっと忍耐して待っておられたのです。

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