あさのことば

聖書に近づく(3) 重ねる

放送日
2013年10月16日(水)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 聖書に近づく(3) 重ねる

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 今日は、聖書を読み進んでいるけれどもどうもピンとこないと感じておられる方々のためにお話ししましょう。

 登場人物の心理に自分の心理を重ねあわすことが大切です。例えば、イエスの論敵たちは彼の活躍を妬み殺意を持つようになり、ついに彼を拘束します。弟子たちは皆裏切って逃げます。形だけの裁判の場に、弟子のペトロがこっそり様子を見に来ます。しかし、イエスの弟子であることがばれそうになった時、彼は「わたしは知らない」と繰り返し言います。それを見ておられたイエスはどうされたでしょうか、「イエスは振り向いてペトロを見つめられた。」ルカによる福音書22章61節。このイエスの目にペトロが見たのは怒りではなく、ただ「赦し」だったに違いないとわたしは思います。

 ペトロはそれを見てどう思ったでしょうか。自分だったらどう思うだろうかと想像してみましょう。自分の裏切りに良心の呵責を感じている、裏切った相手は赦しの眼差しをじっと向けている。これは罵られるよりずっと辛いことではないでしょうか。わたしはそう思います。ペトロもそうでした。彼は「外に出て激しく泣いた。」62節。これが人の心理です。
 聖書は古来変わらない人間の心理を的確に描いています。それに気づくと聖書は面白くてたまらなくなります。

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