あさのことば

させていただく

放送日
2019年6月19日(水)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: させていただく

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
 「させていただく」という言葉をよく使う人がいます。わたしの周りの牧師仲間にも、いちいち「させていただきます」という言い方を使う人が大勢います。たとえば、「お引き受けします」といえば済むところを「引き受けさせていただきます」といった具合です。そういうわたしも、気がつくと「させていただきます」という表現をよく使っています。

 この「させていただきます」という表現のルーツについて、先日あるテレビ番組で、近江商人が普及させた言葉であるという説があることを知りました。このことを最初に指摘したのは作家の司馬遼太郎さんで、この言葉遣いは、浄土真宗の教えが強く影響しているそうです。すべては阿弥陀如来によって生かされているという信仰から、その阿弥陀如来のおかげで「させていただいている」という表現が生まれたというのです。

 その説が正しいかどうかはわかりませんが、信仰の対象こそ違うものの、キリスト教の牧師たちが「させていただきます」を頻繁に使うのも、単なる相手に対する謙譲的な表現ではないような気がします。すべてを神から与えられた機会ととらえ、神から与えられた力をもって、究極的には神に仕えさせていただく、そういう思いがここには込められているように思います。

 今日の聖書の言葉…「すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。」ローマの信徒への手紙11章36節

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