4月30日(木) ヨブ30章
神よ
わたしはあなたに向かって叫んでいるのに
あなたはお答えにならない。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨブ記 30章20節
29章では、ヨブのかつての栄光の日々をしのび、続くこの章では、それと対比して現在の悲惨を嘆いています。かつてヨブは人びとから尊敬され、慕われていました。「だが今は」(1節)、「ところが今は」(9節)とヨブは繰り返します。今は、若い者らにも嘲笑われるようになってしまったのです。さらに、神に祈っても答えてくださらないと、孤独と絶望を感じています。その苦しみは身体的な痛みや精神的な悩みだけでなく、社会的なつらさや信仰的な苦しみをも含むものでした。
人びとからも、そして神からも見捨てられてしまったと感じているヨブの苦しみの経験は、「無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて生きていた」(1章1節)信仰者であったとしても、試練や苦難を味わうことがあるということを教えています。
その苦難の中で、ヨブは自分の悲しみや苦悩を隠さず、ありのままに神にぶつけています。それは、ヨブの信仰が弱いからではなく、神に心を開く信仰者の姿を表しています。
私たちにも、苦難や試練を味わうことがあります。しかしその中でも、私たちには悲しみや嘆きをそのまま打ち明けることができる神がおられるのです。
【祈り】
主よ、試練のときにも、あなたを呼び求めます。主が沈黙しておられると感じるときにも、あなたの憐れみを信じさせてください。









