小宮山裕一(綱島教会牧師)
メッセージ:悲しみから希望へ
おはようございます。今日も一日、あなたの上に平和がありますように。
小宮山裕一です。
昨日まで、「ルツ記」という旧約聖書の書物から、悲しみをどのように乗り越えるのかをお話してきました。このルツの家系から、「ダビデ」という王様が生まれ、そのダビデの子孫が、新約聖書の主人公である「イエス・キリスト」です。
ルツ記において語られていたのは、たとえ深い悲しみに包まれても、共同体の支援や温かな絆を通して希望を見出し、再び歩み出す道を、神が与えてくださる、ということでした。こうしたグリーフケアの姿勢は、イエス・キリストの生涯においても、明確に表されています。
イエスは、十字架上での苦悩や死の恐怖を自身で体現され、すべての人々が抱える悲嘆や苦しみに対し、真の慰めと救いを与える御方です。キリストは、愛と赦しの御言葉を通して、私たち一人ひとりの心に、新たな命の光を灯し、永遠の希望をもたらしてくださいます。
悲しみに満ちた時、イエスの御手は、確かに私たちを抱き寄せ、絶望の闇の中にあっても、未来へ向かう確かな道筋を示してくださるのです。私たちは、ルツ記が語る悲嘆と再生の物語に学び、イエス・キリストの救いの御業を信じ、互いに励まし合いながら、希望に満ちた明日へと歩んでいくのです。
イエスは、このようにいわれました。「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」(ヨハネ14:27)