あさのことば

挿し木

放送日
2021年5月2日(日)
お話し
中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: 挿し木

 おはようございます。田無教会牧師、中山仰です。
 クリスチャン作家の三浦綾子さんの作品『なくてならぬもの』、その中(『私と小説』)にご主人光世さんのお兄さんのことが出てきます。職業は園芸師です。挿し木が根づくためには挿し木に水をたっぷりやってはいけない、と言います。挿し木の遠くに水をやると、この木は自立して、自分で根を伸ばして水を取りにいく。そして、この挿し木はきちんと一本のちゃんとした木として伸びていく、と教わります。

 綾子さんは「私の家の状態は、貧しかったですから、皆、本を買ってもらった覚えがないわけですが、これがよかったと思います。…教科書以外は買ってくれたことはなかった。」と自分たちの育てられ方を披露してくれています。

 私はこの話を知って、祈りと関係すると思いました。私たちは祈ったらすぐに聞かれると願いますが、もしすぐにかなえられたとしたら心から祈り求めることをしなくなるのではないでしょうか。祈りが自分勝手であることを知る機会にもなります。本当にかなえて欲しい願いなら、必死に求め続けることでしょう。神はそのようにして私たちの信仰を強めてくれるのです。

 聖書には「求めなさい。そうすれば、与えられる。…あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。」(マタイ7:7-11参照)と祈りの極意を教えてくれています。

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