あさのことば

五十歩百歩

放送日
2006年9月19日(火)
お話し
木村 香(川越教会牧師)

木村 香(川越教会牧師)

メッセージ: 五十歩百歩

 いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。

 戦いの陣太鼓が鳴り響き、いざ合戦という時に、脱走兵がでました。一人は百歩逃げたところで立ち止まり、もう一人は五十歩逃げたところで踏みとどまりました。後で五十歩逃げた人が百歩逃げた人を臆病者といって笑いました。さてこの人をどう思いますか、というのが孟子の問いかけです。

 わたしは長い間自分のことをそんなに悪い人間ではない、と思っていました。人様に誉められるようなことはないかも知れないが、特別悪いこともしていない。誰にも迷惑をかけていないし、近所の人たちと仲良くやっている。ニュースになるような、新聞をにぎわすような大きな悪事を働く人たちとは違う。人生はこれでやっていける。そうだ、天国にも入れてもらえるだろう。末席かも知れないがそれで結構。

 ところが、聖書は、そうではない、お前は罪人だ、というのですね。[もし、罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とするのであって、神の言はわたしたちのうちにない 1ヨハネ1:10、口語訳]。ですから、孟子の問いかけではなくて、聖書の神様からの問いかけなのです。あなたは自分は他の人と違う、正しいと思っているが、本当にそうか、と。

 わたしも人もみんな罪人であって、五十歩か百歩の違いしかないのです。もし神様の赦しがないなら、私たちは本当にみじめな人間になってしまいます。罪人は裁かれなければならないからです。キリストは、信じる者を愛をもって赦して下さいます。御自分を犠牲にしてまで愛し、赦して下さるのです。

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