民数記 10章
その箱がとどまるときには、こう言った。
「主よ、帰って来てください
イスラエルの幾千幾万の民のもとに。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 10章36節
神の民が荒れ野を進んでいく
長田 詠喜(新所沢伝道所)
その箱がとどまるときには、こう言った。
「主よ、帰って来てください
イスラエルの幾千幾万の民のもとに。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 10章36節
長田 詠喜(新所沢伝道所)
2024年9月の聖書日課をまとめて表示します。
「民数記」の聖書日課をまとめて表示します。
長田 詠喜が担当した聖書日課をまとめて表示します。
エジプトを脱出し、シナイ山の麓でひと月遅れの過越祭を祝ったイスラエルの民は、いよいよ約束の地に向かって出発します。共同体を集める時も、出立する時も、祭司が銀のラッパを吹き鳴らし、民は一団となって進みました。民が滞在する時は、その中心に臨在の幕屋が置かれ、民が進む時は、契約の箱がその先頭を行きました。契約の箱を中心に民の配置や順番、役割が決められていました。イスラエルの民は、神に導かれて整然と秩序正しく進むのでした。
この後イスラエルの民が進むのは、荒れ野の道です。水や食べ物に事欠き、木陰すら稀な厳しい地域を何万という民が進まなければなりません。民の中には高齢者や子どもたちがいました。また、たくさんの家畜もいます。家財道具もそれぞれ運ばなければなりません。その旅は決して簡単なものではありません。支えがなければ乗り越えることができないでしょう。
そのような困難な道行きの中で、彼らが頼るべきなのは神以外にありません。エジプトの奴隷の家から彼らを救い出してくださった神は、約束の地へと向かうその道でも絶えず民と共に居てくださるのです。
神を先頭に進む信仰者の歩みを整然と進んでまいりましょう。
【祈り】
主よ、あなたが私たちの中心に、また私たちの先頭に居てくださることを感謝します。