マルコ 7章1-23節
「あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」 マルコによる福音書 7章8節
神の掟か人間の言い伝えか
あらゆる規則には、それを守ることによって実現したい目的があります。法律も、人と人との約束も、そして聖書に記された神の掟も同じです。しかし、本来の目的が無視されて、規則を守ることが目的化してしまうこと…
民数記 10章
その箱がとどまるときには、こう言った。
「主よ、帰って来てください
イスラエルの幾千幾万の民のもとに。」 民数記 10章36節
神の民が荒れ野を進んでいく
エジプトを脱出し、シナイ山の麓でひと月遅れの過越祭を祝ったイスラエルの民は、いよいよ約束の地に向かって出発します。共同体を集める時も、出立する時も、祭司が銀のラッパを吹き鳴らし、民は一団となって進み…
民数記 11章
主はモーセに言われた。「主の手が短いというのか。わたしの言葉どおりになるかならないか、今、あなたに見せよう。」 民数記 11章23節
主は必要な恵みをくださる
荒れ野の旅を始めたイスラエルの民は、すぐに毎日の食事が天からのマナばかりであることに不満を言い始めます。神は憤られますが、モーセの執り成しによって怒りを鎮めます。 しかし、今度はモーセが悲鳴を上げます…
民数記 12章
モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜であった。 民数記 12章3節
兄弟の持つ賜物を妬まない
昨日の聖書箇所で、神がモーセに授けていた霊の一部を取って70人の長老に授けられたとき、モーセの従者ヌンの子ヨシュアは、長老たちが預言状態になるのを止めさせようとしました。しかし、モーセは自分の霊が他の…
民数記 13章
カレブは民を静め、モーセに向かって進言した。「断然上って行くべきです。そこを占領しましょう。必ず勝てます。」 民数記 13章30節
主が共に居てくださる確信と自信
エジプトからシナイ半島南側を回って約束の地カナンの入口ベエル・シェバまでの出エジプトの旅程は、およそ9百キロ程です。途中の宿営期間を含めても、数ヶ月でイスラエルの陣営は約束の地の入り口に到達したことで…
レビ 11章
わたしはあなたたちの神、主である。あなたたちは自分自身を聖別して、聖なる者となれ。わたしが聖なる者だからである。 レビ記 11章44節
汚れから守ってくださる聖なる神
本日の箇所には、動物や魚などの生き物に関して、主なる神がイスラエルの民に与えられた食物規定が記されています。食物規定というのは、民の健康のことを気遣って与えられた規定ではありません。「汚れたもの」と…
箴言 10章
神に従う人の名は祝福され
神に逆らう者の名は朽ちる。 箴言 10章7節
神に従う者は祝福される
箴言は10章から本論に入ります。10章のテーマは、「神に従う者は祝福され、神に逆らう者は呪われる」です。イスラエルの賢者たちは、「知恵のある正しい行いが報われ、愚かで悪い行いが罰せられる」と信じていまし…
マルコ 7章24-37節
ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」 マルコによる福音書 7章28節
望み続けたその先に
熱心に主イエスに願った女性に対する主イエスの最初のお答えは、そっけないものでした。それを聞いたこの女性は戸惑ったはずです。それでも彼女は、主イエスに対して、なおパン屑を求めます。自らが期待した反応が…
民数記 14章
「どうか、あなたの大きな慈しみのゆえに、また、エジプトからここに至るまで、この民を赦してこられたように、この民の罪を赦してください。」 民数記 14章19節
後になって悔いてみせる身勝手さ
約束の地の入り口まで到着したイスラエルの民でしたが、偵察隊の報告に恐れをなし、泣き言を言い、「エジプトへ帰ろう」とまで言い出します。神は神を信頼しない民に憤られます。もう何度も、イスラエルは神を試み…
マタイ 19章
イエスは彼らを見つめて、「それは人間にできることではないが、神は何でもできる」と言われた。 マタイによる福音書 19章26節
人間にできなくても神にはできる
一人の青年が主イエスを訪れて、「永遠の命を得る」方法について尋ねました。この青年は、これまで律法の教えは「みな守ってきました」と断言できるほど、真面目に生きてきました。しかし、そのようにいくら努力を…
マタイ 20章
「いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。人の子が、…多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」 マタイによる福音書 20章27節~28節
仕えるために来られた王
主イエスは、三度目の受難予告をされましたが、弟子たちはその真意を悟ることができませんでした。それどころか、来たるべきキリストの王国において他人よりも高い地位や報酬を得ようとして、仲間の弟子たちをも出…
マタイ 21章
「ダビデの子にホサナ。
主の名によって来られる方に、祝福があるように。
いと高きところにホサナ。」 マタイによる福音書 21章9節
まことの王が来られる
いよいよエルサレムへ到着した主イエスは、ろばの子に乗って町に入られました。すると人びとは、「ダビデの子にホサナ」と口々に叫びながら、自分が着ている衣服や木の枝を道に敷いて、歓喜をもって主イエスを迎え…
レビ 12章
祭司が産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は清められる。 レビ記 12章8節
新しい命の誕生に関わる汚れと清め
きょうの箇所は、出産に関わる汚れと清めについての規定が記されています。出産が汚れていると聞くと、新しい命の誕生は喜ばしいことなのになぜ「汚れ」とされているのかと疑問に思います。もちろん、「出産」自体…
箴言 11章
怒りの日には、富は頼りにならない。
慈善は死から救う。 箴言 11章4節
慈善は死から救う
箴言11章は、「神に従う生き方」と「神に逆らう生き方」を対比して、前者を選ぶように勧めています。その中で注目されているのが経済的な事柄についてであり、そこにおいて、「慈善」が勧められます。 神の御前に生…
マルコ 8章27-38節
イエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、…排斥されて殺され、3日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 マルコによる福音書 8章31節
排斥され殺される救い主
主イエスは、自らが多くの苦しみを受け、排斥されて殺されて、3日目に復活することを弟子たちに教え始められます。するとペトロは主イエスをいさめ始めます。この行動は、一見すると主イエスを守ろうとする信仰的な…
コヘレト 6章
人が百人の子を持ち、長寿を全うしたとする。
しかし、長生きしながら、…
死んで葬儀もしてもらえなかったなら
流産の子の方が好運だと…。 コヘレトの言葉 6章3節
長寿はまことの神の賜物である
敬老の日に相応しく、長寿についての御言葉を聞きたいと思います。 長寿の幸いとは、何によって決まるのでしょうか。申命記4章40節で、神は、「今日、わたしが命じる主の掟と戒めを守りなさい。そうすれば、あなた…
民数記 15章
あなたたちは、わたしのすべての命令を思い起こして守り、あなたたちの神に属する聖なる者となりなさい。 民数記 15章40節
神による礼拝への招き
神は、主の民イスラエルに「代々にわたって、衣服の四隅に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい」と命じられました(38節)。神を象徴する青いひもによって、その房は神とその御言葉を民に思い起こさせ…
民数記 16章
彼らと彼らに属するものはすべて、生きたまま、陰府へ落ち、地がそれを覆った。彼らはこうして、会衆の間から滅び去った。 民数記 16章33節
神は裁きをもって民に教える
神とその御言葉を常に思い起こす、神との誠実な関係に招かれていた主の民イスラエルの中にも、その招きに反発する者たちがいました。彼らは神が立てた民の指導者モーセとアロンに逆らい、また御言葉にも逆らったた…
民数記 17章
「アロンの杖を…反逆した者たちに対する警告のしるしとして保管しなさい。そうすれば、わたしに対する不平がやみ、彼らが死ぬことはない。」 民数記 17章25節
神が任命した祭司だけが本当の祭司
神礼拝にふさわしい「神に属する聖なる者」(15章40節)となるために選ばれた主の民イスラエルであっても、実際には罪人であり、聖所をけがす恐れがありました。それゆえ神は、聖所に入って祭儀を執行できるのは祭…
レビ 13章
祭司が調べて、確かに患部が白くなっているならば、「患者は清い」と言い渡す。その人は清いのである。 レビ記 13章17節
神が与えた特別な病の中で
きょうの箇所は、重い皮膚病についての規定が記されています。この病は聖書によく出てきますが、この病の特別さは、疑いがあるとき、その診断と判定を医者ではなく祭司が行うという点です。つまり、この病は医学的…
箴言 12章
諭しを愛する人は知識を愛する。
懲らしめを憎む者は愚かだ。 箴言 12章1節
諭し懲らしめを受け入れる
箴言12章は、神に従う者と逆らう者の違いを語っています。「神に従う人は苦難から逃れ出る」と言われていますが(13節)、これは苦難がないということではなく、苦難に打ち倒されないようにしてくださるということ…
マルコ 9章30-37節
イエスが座り、12人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」 マルコによる福音書 9章35節
すべての人に仕える者が先になる
弟子たちは、誰がいちばん偉いかを論じ合っていました。自らの偉さを、互いに主張しあっていたのでしょう。この議論がほめられたものでないことは、彼ら自身も分かっていたようです。それでもなお、自らが他者より…
民数記 18章
主はアロンに言われた。「あなたとあなたの子ら、ならびにあなたの父祖の家の者らは、共に聖所に関する罪責を負わねばならない。…」 民数記 18章1節
神と隣人のために仕える祭司
主なる神は目に見えない存在ですが、そのご存在を民に示すために、あえて一つの幕屋をご自身の住まいとしてお定めになりました。主の幕屋を他と区別するため、神は、主の民イスラエルのうちレビ族でない「一般の人…
民数記 19章
3日目と7日目に、身の清い人が汚れた者に振りかける。汚れた者は、7日目に身を清め、衣服を洗い、体に水を浴びると、夕方には清くなる。 民数記 19章19節
きよめに与るための障壁は低い
人の死は、罪によってもたらされたゆえに、神礼拝にふさわしくない「汚れ」と結びついています。人間の共同体にとって死は遠い存在ではありません。礼拝祭儀を執り行う祭司は汚れを聖所に持ち込まないよう、日常生…
民数記 20章
これがメリバ(争い)の水であって、イスラエルの人々が主と争った所であり、主が御自分の聖なることを示された所である。 民数記 20章13節
渇きをいやし罪を記念するメリバの水
神の導きによって出エジプトの旅を続けていた主の民イスラエルは、道中たびたび「水がない、食糧がない」と不平を漏らしました。ツィンの荒れ野に入ったときにも、民は「同胞が主の御前で死んだとき、我々も一緒に…
民数記 21章
イスラエルは主に誓いを立てて、「この民をわたしの手に渡してくださるならば、必ず彼らの町を絶滅させます」と言った。 民数記 21章2節
主がわたしと共におられるから
主の民イスラエルは、かつて、約束の地に強い民族が住んでいると聞き、おじけづいて、カナンに攻め上ることをためらいました。(13、14章)。その後、自分たちの過ちに気づいた民の中から、カナンに攻め上ろうと立…
レビ 14章
祭司は焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物を祭壇で燃やしてささげる。祭司がこうして、彼のために贖いの儀式を行うと、彼は清くなる。 レビ記 14章20節
主が成就した清めの儀式と犠牲の血
きょうの箇所には、重い皮膚病を患った人が祭司によって清めの儀式を受けるときの規定が記されています。この儀式は8日間にわたって行われるもので、前半の清めの儀式と後半の贖罪の儀式がセットで行われます。その…
箴言 13章
鞭を控えるものは自分の子を憎む者。
子を愛する人は熱心に諭しを与える。 箴言 13章24節
愛ゆえの熱心な諭し
箴言13章は、父の諭しを受け入れることによって、子が知恵を得ると語り始めます。そして、「鞭を控えるものは自分の子を憎む者。子を愛する人は熱心に諭しを与える」(24節)との言葉に行きつきます。「愛の鞭」と…
マルコ 9章38-50節
「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。」 マルコによる福音書 9章40節
主イエスが教える味方の姿
ヨハネは主イエスの弟子として、このお方の近くで仕えていた人です。それゆえに、誰よりも主イエスの立派な弟子であろうと熱心に努力していたことでしょう。その熱心さのゆえに、主イエスの近くで仕える自分こそが…
マタイ 22章
彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」 マタイによる福音書 22章21節
神の銘をこの身に刻まれて
主イエスのもとを訪ねたファリサイ派の人びとは、ローマ帝国に税金を納めることは正しいかどうかを尋ねます。ここで主イエスが納税を正しいと言えば、ローマ帝国に反感を持つ民衆の支持を損なわせることができます…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2024年9月は滋賀県草津市にある「滋賀摂理教会」です。