命の道を選び取るために | エレミヤ書 21章

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エレミヤ書 21章

見よ、わたしはお前たちの前に命の道と死の道を置く。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 21章8節

命の道を選び取るために

エレミヤ書21章では、大国バビロンに迫られたユダの王ゼデキヤが、預言者エレミヤに使者を遣わして主の意向を問うています。王は自らの不信仰を棚に上げ、神が「驚くべき御業」によって助けを与えてくれることを期待しています。しかし、時すでに遅し。神は、悔い改めない王とユダの人びとに対して、バビロンを用いた裁きを決めておられたのです。

それでも主の憐れみは尽きることがありません。このときにも「命の道と死の道」を用意して、彼らの命が助かる道を備えておられました。「この都にとどまる者は、戦いと飢饉と疫病によって死ぬ。この都を出て包囲しているカルデア人に、降伏する者は生き残り、命だけは助かる」(9節)。

人びとは大きな選択を迫られました。エレミヤの言葉に従って捕囚となった者は、異教の地で辛苦をなめながらも、命は救われました。さらに彼らの子孫には、故郷へと帰還する希望の約束が与えられました。

私たちの人生にも、選択のときがあります。そのとき、何を大切に考えればいいでしょうか。昔々、選択で悩み牧師に相談したとき、「神と共に歩めるか、そうでないかを考えなさい」とアドバイスされました。神と共に、神を礼拝して歩めるかどうか。それが「命の道」を選び取る基準です。

【祈り】

神よ、わたしが人生の選択をするとき、あなたに近く歩む道、命の道を選ばせてください。

木村 恭子(川越教会)