しるしとしてささげる穀物の献げ物 | レビ記 2章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

レビ記 2章

祭司はこの穀物の献げ物から一部を取り分け、しるしとして祭壇で燃やして煙にする。これが燃やして主にささげる宥めの香りである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 2章9節

しるしとしてささげる穀物の献げ物

穀物の献げ物は、焼き尽くす献げ物をささげたあとに続けてささげられたものです。小麦粉にオリーブ油を注ぎ、乳香を載せて祭司のもとに持っていくと、「祭司の1人がその中からオリーブ油のかかった上等の小麦粉一つかみと乳香全部を取り、しるしとして祭壇で燃やして煙にする。これが燃やして主にささげる宥めの香りである」(2節)。

この穀物の献げ物は「しるしとして」祭壇で燃やされたと、3回繰り返して語られます(2、9、16節)。「しるしとして」という言葉は、もともと「覚えられる」という意味です。つまり、主なる神に覚えられていることの記念として、人びとは穀物の献げ物をささげたのでした。

「わたしはあなたを母の胎内に造る前から、あなたを知っていた」と主は言われます(エレ1章5節)。母の胎にいたときも、赤ん坊のときも、わたしは神を知りませんでしたが、神はわたしを知っていてくださいました。老いとともに、もしかしたら私たちは神のことが分からなくなるかもしれません。しかし、神が私たちをお忘れになることは決してありません。

神の民は、赤ん坊からお年寄りまで、みな神に覚えられている者たちです。そのことを互いに喜び、感謝して、皆で礼拝をささげましょう。

【祈り】

たとえわたしがあなたを忘れることがあっても、わたしを覚えていてくださいますように。

小橋口 貴人(那加教会)