この人生も無に等しいのです | 詩編 39編

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詩編 39編

御前には、この人生も無に等しいのです。
ああ、人は確かに立っているようでも
すべて空しいもの。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 39編6節

この人生も無に等しいのです

「人生も無に等しい」という言葉は、人生に対する否定的な言葉に思えるかもしれません。しかし、「御前には、この人生も無に等しいのです」と語っていることに注目したいと思います。人生の空しさ、はかなさを正しい意味で理解することは、永遠からおられる神に対する信仰があって初めてできることです。

私たちは、自分が行ってきたことが空しいと思えるからこそ、「主よ、それなら、何に望みをかけたらよいのでしょう」と問いかけることができます。そして、「わたしはあなたを待ち望みます」と、思いを神に向けるようになります(8節)。私たちは、神に対する信仰があるからこそ、神の前では自分が行ってきたことが無に等しいということを思い知らされます。

ですから、「人生も無に等しい」とは、人生を否定した言葉ではありません。神の前で、人生のはかなさ、自分の無力さを正しく知ることによって、私たちは、前向きに人生を歩んでいくことができます。

たとえ私たちの人生があまりに小さくて無意味なものに思えたとしても、この人生を神が導いてくださり、意味あるものにしてくださいます。きょうも神に信頼して歩んでいきましょう。

【祈り】

神よ。きょうもあなたがわたしを導いてくださいますことを心から感謝いたします。

浅野 正紀(江古田教会)