骨肉のつながりがある幸い | 創世記 29章

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創世記 29章

ラバンは彼に言った。「お前は、本当にわたしの骨肉の者だ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 29章14節

骨肉のつながりがある幸い

故郷を離れて旅を続け、おじのラバンが住む土地に着いたとき、ヤコブはその娘のラケルに会い、ラバンの家に迎え入れられました。ヤコブが事の次第を話すと、ラバンはヤコブが親族の者であることを認めたのでした。

心細かったであろうヤコブは、ラケルに会ったときに声をあげて泣きました。初めて会う若い女性の前で憚ることなく泣いたのは、よほど安心したからでしょう。

ヤコブが送り出されたとき、ラバンの娘の中から結婚相手を見つけるように言われていたこともあるでしょうが、親族に会えて心からほっとしたことがよくわかります。

親族の間では、何となくなじみやすいことはありますが、時には人を悩ませる骨肉の争いもあります。まさにヤコブはエサウとの間でそれを味わいました。しかし、旅先で頼ったのもまた骨肉でした。

家族のことは、時に私たちにも大きな痛みをもたらすことがあります。しかし、必ずそこにはまた主の慰めも備えられています。骨肉と言える肉親がほとんどおらず、付き合いもないという人もおられるかもしれません。しかし、主にある兄弟姉妹が私たちに与えられています。主が共にいてくださいます。

【祈り】

主がこの世で与えてくださる人との関係を、感謝して受け入れられるように助けてください。

久保田 証一(尾張旭伝道所)