聖書のみ ―宗教改革の三大原理― | テモテへの手紙二 3章16節

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テモテへの手紙二 3章16節

聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 3章16節

聖書のみ ―宗教改革の三大原理―

宗教改革の三大原理のうちで最も基本的なものは、と問われると、わたしは「聖書のみ」を挙げたいと思います。これは「聖書の規範性」と言い換えてもよいと思います。聖書信仰は聖書という書物が尊ばれるだけに留まるものではありません。聖書は信仰と生活の規範として読まれ、研究されなければなりません。

今日、私たちはさまざまな考え方が並存する時代に生きています。しかし、それはまた混乱の時代の特徴です。多様性は個性を生かしますが、また、主体性をもって生きていくことを困難とします。何を規範にして生きていくべきか、あまりにも多くの情報が飛び交っています。私たちの人生に必要な価値観を確保することが困難と見られるほどです。このような時代に私たちは神の言葉であり、神の意志を明確に語る聖書を取り戻していく必要があります。聖書こそ、この時代、いかに生きるかを示す貴重な、価値ある書物です。

教会は講壇から聖書を教えています。それが「説教!」です。また、聖書について書かれてある書物から多くを学ぶことが求められています。信徒の聖書に対する研究熱心は日本のキリスト教会のよき伝統でした。聖書から絶えず神の御心を汲み取るという作業こそ宗教改革の原点であり、私たちの道しるべです。

【祈り】

あなたの御言葉を重んじ、御言葉に従うことができますように。

金田 幸男(西谷伝道所)