主のまっすぐな道に立てる | 詩編 26編

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詩編 26編

主よ、あなたの裁きを望みます。
わたしは完全な道を歩いてきました。
主に信頼して、よろめいたことはありません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 26編1節

主のまっすぐな道に立てる

「わたしは完全な道を歩いてきました。主に信頼して、よろめいたことはありません」。26編は、作者が自らの正当性を訴える強い言葉で始まります。どうして作者は、こんな強い言葉で主に訴えるのでしょう。

9節で作者は、「わたしの魂を罪ある者の魂と共に、わたしの命を流血を犯す者の命と共に取り上げないでください」と訴えています。作者は罪ある者らと共に不当に裁かれる場に立たされていたようです。

新改訳聖書は「裁きを望みます」という言葉を「弁護してください」と訳しています。

主こそすべてをご存じのお方です。その主に作者は、不当な裁判の法廷で弁護人に必死に助けを求める被告のように、弁護してくださいと助けを求め、叫んでいたのです。

叫ぶ者を主はそのままにしておかれません。作者を憐れみ、「わたしの足はまっすぐな道に立っています」と証しし、「主をたたえ」る者としてくださいました(11、12節)。

私たちは絶えずよろめき、完全な道を歩くことなど到底できない者です。しかし、そのような私たちを、完全な道を歩き通された主イエスが弁護し続けてくださっています。ですから、私たちも「まっすぐな道に立っています」と証しできるのです。

【祈り】

主よ、悔いてはまた罪を犯す私を絶えず弁護してくださる主イエスに、ますます依り頼む者としてください。

山口 弘(名古屋教会)