正義によって一人の王が統治し | イザヤ書 32章

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イザヤ書 32章

見よ、正義によって
一人の王が統治し
高官たちは、公平をもって支配する。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 32章1節

正義によって一人の王が統治し

王は一人です。その王がご自身の正義をもって統治なさいます。その統治は、この世の王たちのようなものではありません。力づくでなされるものではなく、また巧妙に人の心に取り入るようなものでもありません。徹底した正義の統治であり、幸いに満ちています。

その統治のもとに生きる人びとは、混乱した秩序の中でも、すべてを見分けるように導かれます。「見る者の目は曇らされず、聞く者の耳は良く聞き分ける」(3節)。「高貴な人は高貴なことをはかり、高貴なことを擁護する」(8節)。王の統治は、そのように新たな人びとを生み出すことによって進展していきます。

「ついに、我々の上に、霊が高い天から注がれる。…そのとき、荒れ野に公平が宿り、園に正義が住まう」(15、16節)。人が見たことも聞いたこともないような深く確かな統治です。そのようにしてもたらされる正義にこそ幸いがあります。「正義が造り出すものは平和であり、正義が生み出すものは、とこしえに安らかな信頼である」(17節)。

しばらくの間は試される正義です。しかし、信仰によって得られる喜びと平和があります。「わが民は平和の住みか、安らかな宿、憂いなき休息の場所に住まう」(18節)。

【祈り】

主よ、日ごとに私たちをあなたの喜びと平和のもとに治めてください。

貫洞 賢次(札幌伝道所)