絶望のなかで希望を語る信仰 | 使徒言行録 27章

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使徒言行録 27章

「『パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。神は、一緒に航海しているすべての者を、あなたに任せてくださったのだ。』」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 27章24節

絶望のなかで希望を語る信仰

待ち望んでいたローマへの旅が、遂に実現することになりました。パウロや他の囚人たちは百人隊長ユリウスに引き渡され、ローマに向かい船出しました。しばらくの期間、「良い港」に停泊した後、再び船出しました。パウロはその航海が季節柄、危険なものになると言いましたが、大多数の者の意見に従い出航しました。

間もなく暴風が島の方から吹き降ろしてきて、船は巻き込まれ、遂には流されるままになりました。暴風はますますひどくなり、ついに助かる望みも全く消えうせようとしていたとき、パウロは彼らの中に立って言いました。「元気を出しなさい。船は失うが、…だれ一人として命を失うものはないのです。わたしが仕え、礼拝している神からの天使が昨夜わたしのそばに立って、こう言われました」。その言葉が「きょうの聖句」です。

主はすでにローマでの証しについてパウロに約束されていました(23章11節)。そして再び絶望的な状況の中で語られた御言葉を彼は堅く信じ、同船の者たちを励まし、彼らに生への確かな希望を与えることができました。そうできたのは、「わたしが仕え礼拝している神」という言葉が示すように、パウロの絶えざる神礼拝と神への献身があったからにほかなりません。

【祈り】

御言葉に固く立ち、どのような状況の中でも人びとに希望を与えることができる信仰を与えてください。

後藤 公子