あなたがたは何者だと言うのか | マタイによる福音書 16章13-20節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

マタイによる福音書 16章13-20節

イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 16章15節~16節

あなたがたは何者だと言うのか

主イエスは、ご自身の弟子たちに、「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と問いかけるお方です。

このとき、主イエスと弟子たちはフィリポ・カイサリア地方に滞在していました。フィリポ・カイサリアは、パレスチナの北方、ヘルモン山の麓の水が豊かな避暑地で、多くの神々が祭られているローマ風の華麗な町でした。ローマ総督が駐留し、ヘロデ家の館のある町でもあります。一つには、異教の神々が祭られ、権力者の建物が並ぶ中で、主イエスは私たちの信仰の告白を求めておられます。

二つには、主イエスはまず「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」と問いかけられました。弟子たちは「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます」と答えます。そこで主はさらに「それでは、あなたがたは」と言って、問いかけられます。常識的な答え、この世の人びとの答えがあるだろう。その中で、あなたがた自身はどう答えるのか、ということです。主イエスは、私たち自身の真実な告白を求めるお方です。

この主の前に「あなたこそ生ける神の子、まことの救い主です」と告白する人は幸いです。まさにその信仰は天の御父からの賜物にほかなりません。この信仰告白の上に、主はご自身の教会を固く建てて、陰府の力にも打ち勝つものとしてくださいます。

【祈り】

主イエスを神の子と告白する信仰をいよいよ確かにしてください。

望月 信(鈴蘭台教会)