会って喜びで満たされたいと思う人 | テモテへの手紙二 1章

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テモテへの手紙二 1章

わたしは、あなたの涙を忘れることができず、ぜひあなたに会って、喜びで満たされたいと願っています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 1章4節

会って喜びで満たされたいと思う人

使徒パウロがエフェソで牧師をしているテモテに宛てて送った手紙です。パウロは裁判のためにローマにいましたが、予想される結果が良くなかったのでしょう。処刑される可能性が強かったため、急いで来てくれるように要請しています。

この手紙には、パウロの弟子に対する愛情が溢れています。前回会った時にテモテが流した涙については幾つか意見があります。別れを惜しんで泣いた涙だとする人もいますが、感傷的な涙のゆえにまた会いたいというのは奇妙です。会って互いに励まし合いたい、そのことで喜びに満たされたいほどのことですから、主に仕える同労者としての涙でしょう。

この手紙には福音に背いたり、パウロのもとを去ったり、福音をゆがめて踏み外した人の名前が何人も出てきます。こうした人々がパウロの心を引き裂きました。テモテもエフェソで似た体験をしていたようです。

この涙のゆえにテモテは気が弱かったと言われますが、そうではありません。パウロは「テモテに会って励まされたい」と言っています。彼の信仰の純粋さを見ることが励みになり慰められます。こんな評価を得られるのですから、彼は信仰に一途な人でした。信仰を貫く純粋さは大きな美徳だということを覚えましょう。

【祈り】

天の神よ。どうか私たちを、信仰の純粋さで、人を慰め励ます者とならせてくださいますように。

高内 義宣(津島教会)