福音宣教者に必要な態度 | テモテへの手紙二 2章

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テモテへの手紙二 2章

若いころの情欲から遠ざかり、清い心で主を呼び求める人々と共に、正義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 2章22節

福音宣教者に必要な態度

パウロが自分のもとに愛弟子テモテを呼び寄せるために書かれた手紙ですが、福音宣教者としての指南書のような内容になっています。こうしたところから、昨日の「涙」は牧会に関わることと考えられるわけです。

ここで少し難しいのが「若いころの情欲」という言葉です。性的なことと考える人も多いでしょうが、この言葉は意味内容が広くて、訳しにくい言葉です。「青春の情」と言っているだけですが、「若さゆえの短気さ」「青二才的な生意気さ」という意味もあると言われます。

当時のギリシア・ローマ社会も、年功序列が幅をきかせ、若い人の意見はなかなか聞いてもらえなかったようです。テモテはこの点で苦労していたようですが、直後に「愚かで無知な議論を避けなさい」と続きますから、思弁的な論証だけの論証に走る傾向があったのかも知れません。しかし、福音宣教者に必要なことは「清い心で主を呼び求める人々」つまり教会員と共に「正義と信仰と愛と平和」を追い求めることなのです。

これらは「キリスト者的態度」のことで、「柔和に教える」ことの言い換えと理解すると良いのです。ムキになって激しく語ってもまず説得できません。温和に福音を語ることが大切です。

【祈り】

天の神よ。どうか私たちが福音を語るとき、優しく教え導くことができますように整えてください。

高内 義宣(津島教会)